この度、日本商工会議所より賞を頂きました。鯖江の地場産業のブランド強化に向け2020年1月、マーケティング拠点「SABAE CREATIVE COMMUNITY(略SCC)」を鯖江商工会議所1階に開設。新商品の閲覧、商談エリアにはカフェを併設。事業者やクリエイター等と産学官金との連携、域外とのオープンイノベーション等の場としてオープンさせた。しかし、開設後まもなくコロナ禍に直面し、自由に商談できることさえ難しくなり、それをきっかけにSCC地階にあるYouTubeスタジオを活用し、海外販売もできるオンラインの場となる取り組みを行った。2021年2月、越境ECモールに海外YouTuberのプロモーションを掛け合わせ、海外販売未経験の中小企業でも挑戦しやすいワンストップサービス「CROSS BORDER SABAE(略CBS)を構築。海外販売の障壁となり得る「取引先の発掘」「交渉契約」「代金回収」「トラブル対応」などを全て引き受けることで気軽に取り組める環境を整備。利用企業の費用は商品売り上げの10%のみで、利用にあたっては「持続化補助金」を活用することもできる。2020年10月末に地元金融機関が参加して発足した「CBS金融機関連携コンソーシアム」などで自行顧客企業にCBSの利用を促し、また2022年1月に同所が開催したMONOZUKURIEXPO「MADE FROM」を開催。これらをきっかけにCBSを知り、利用する企業も広がり始めた。CBSのさらなる推進にあたり、最新デジタル技術を用いたプロモーションや模造品作品を組み合わせることで、企業ブランド価値の向上、ひいては売れる仕組みづくりに取り組んでいる。このCBSの仕組みは、他地域の商工会議所でも活用できるよう構築・設計されており、既に一部の商工会議所では同様の仕組みを構築し、海外への販路開拓ツールとして利用され始めている。CBSの取り組みはその発想力や新規性などから、他の商工会議所の範となる事業となったとして評価されました。